看護婦として生きた戦時下の青春

 軍港の旅館の娘として少女時代を過ごした主人公が、軍人の若者に心を焦がしながらも結ばれず、看護婦として兵士たちを支える道を選ぶという半生が本人の回想録として語られます。
 いつもながら、朝吹さんの語り口は回想録をその場で聞いているような臨場感があり、主人公の心情がしみじみと伝わってきます。

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