春の穏やかな星空の下で読んでみたい……。

「想い」という言葉をそのまま書くのはとても簡単ですが、物語という言葉の集まりから「想い」を貰うのはとても難しい事です。

この「ふわふわくんの本屋さん」、あなたは何を想って読み始めますか?

癒し、優しさ、メルヘン、幻想、様々な想像を描きながら、僕は読み始めました。そこに書かれていた物語は、とてもシンプルで簡潔なお話。そして胸を打つ「想い」が僕を優しく包み込みました。この感覚はちょっと特殊な思い出を僕に思い起こさせました。

記憶は定かではありませんが、3,4歳くらいの時、僕はアニメを観て「旅に出よう!」と決意し、母にその旨を告げました。すると母は笑ってサンドイッチを作ってくれて、僕に持たせてくれました。意気揚々と出掛けた僕は自宅から出てサンドイッチを食べ始め、200メートル程進んで食べ終わると、「食料がなくなっちゃった。もう死んじゃう」と怖くなって家に帰りました。これが僕の人生で初めての冒険です。母はそんな僕を見て楽しんでいたみたいです。

とても良質な物語というモノは、読み手に様々な想いを蘇らせます。

これを読むあなたが、書かれている物語を越えて、とても素敵な「想い」に出会えればと思います。

是非お読みになられて下さい。きっと心地よい時間を得られるかと思います。

宜しくお願い致します。



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