忘れていたもの、愛しいもの( ;∀;)
- ★★★ Excellent!!!
大人になるって何だろう。
僕はこちらの物語を拝読させて頂いて、ふとそんな事を考えました。子供の頃のこと、思いだせるのはどんどん少なくなっていきます。
僕は砂場が好きだったこと。
木に登ってセミを手づかみでつかまえたこと。
ブランコを大きくこいでジャンプして、誰が遠くまで飛べるか競ったこと。
ひどい夕立の中、友達とびしょ濡れになって神社で雨宿りしたこと。
お寺の鐘突き堂で、五時になったら鐘を突かせて貰ったこと。
町のお祭りがあって、夜の提灯がすごく綺麗だったこと。
あの幼い頃、僕には無限に時間があって、毎日がすごくゆっくり流れていて、毎年たくさんの想い出が心の中で生まれていました。
だけど、大人になると少しづつ何かが変わります。それは悪い事ではないかもしれないけど、どこかどうしょうもなく等価交換で、何かを失う気がするんです。
こちらの物語は、そんな僕の子供時代をふっと思いださせてくれました。
とても温かくて、優しくて、きっと誰もが大切にしたくなる物語です。
お勧め致します。
筆者様のお優しい心映えが、そのまま投影された様な素敵な物語。
皆様、宜しくお願い致します( ;∀;)