忘れていたもの、愛しいもの( ;∀;)

大人になるって何だろう。

僕はこちらの物語を拝読させて頂いて、ふとそんな事を考えました。子供の頃のこと、思いだせるのはどんどん少なくなっていきます。

僕は砂場が好きだったこと。

木に登ってセミを手づかみでつかまえたこと。

ブランコを大きくこいでジャンプして、誰が遠くまで飛べるか競ったこと。

ひどい夕立の中、友達とびしょ濡れになって神社で雨宿りしたこと。

お寺の鐘突き堂で、五時になったら鐘を突かせて貰ったこと。

町のお祭りがあって、夜の提灯がすごく綺麗だったこと。

あの幼い頃、僕には無限に時間があって、毎日がすごくゆっくり流れていて、毎年たくさんの想い出が心の中で生まれていました。

だけど、大人になると少しづつ何かが変わります。それは悪い事ではないかもしれないけど、どこかどうしょうもなく等価交換で、何かを失う気がするんです。

こちらの物語は、そんな僕の子供時代をふっと思いださせてくれました。
とても温かくて、優しくて、きっと誰もが大切にしたくなる物語です。

お勧め致します。

筆者様のお優しい心映えが、そのまま投影された様な素敵な物語。

皆様、宜しくお願い致します( ;∀;)





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