愛炎灯るは夏の夜
八草秋水
プロローグ
祭囃子が遠くで聞こえる。
君が遠くに去っていく。
ぼんやりとした僕の頭の中で何度も思い起こされる。
君の言葉が君の仕草が君の上擦った声が涙が声が足音が。
花火が上がる。
光って音が遅れてやってきた。
いつの間にか流れていた涙を拭いた。
一度大きく息を吸って吐く。
僕は、君を追いかけて走り出した。
愛炎灯るは夏の夜 八草秋水 @Rousyu1567
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