世界が終わっても、物語は語り継がれる、にゃん♪

眞城白歌さんが綴る、「終世界」シリーズの短編の一つが今作のお話です。

突然の天変地異によって終わりを迎えた世界、崩れ去った町、砂塵に飲まれた人々、絶望的な世界観を背景にそれでも、その中で生きている者達もおります。
とある崩壊した町の一画に佇む古書店、そこで店番を務めるのは終末を生き残った、ふわふわ毛皮に小さな翼を持つ『雪豹キメラ』、本が燃え尽きた古書店で、その子は訪れた人達から物語を聞き、そして伝えています。

短いお話の中でも分かる幻想的な世界観が素晴らしいの一言! 雪豹キメラの喋りも可愛らしく惹き込まれました。
終わった世界の後でも続く物語、穏やかでありながら哀愁も漂う不思議なお話を如何でしょうか?