幸福とは抽象的なものである。そのような抽象的なものごとに迫るきっかけを与えることは、小説などの物語の得意分野にちがいない。本作を読みながらそんなことを思った。
わたしの評価は主観です。 ★×1・×2の評価をすることも多いので、それを嫌う方はブロックするなどしてください。 なお、★はその数にかぎらずすべて高評価です(こ…
冷酷無情な忍びの世界。人の命や尊厳になんの値打ちも認められない殺し合い、騙し合いのさなかに本作は現れた。 乱世の濁流に人はもがき、すがれるものは藁にでもすがろうとする。はかない愛の行方は、終わ…続きを読む
忍びのくノ一とお人好しの町人が出会い。惹かれ合うが、お涼は戦いに身を置くことになってしまう。切なさがありながら、ハラハラのバトルシーンもあり。とても読み応えがありました。スラスラと一気読みし…続きを読む
国と国が争う戦国の時代、主人公お涼は忍びとして負傷しながらも任務を果たします。しかし里に戻るも追っ手に姿を見られたことを理由に崖から落とされてしまいます。その後、彼女は怪我をした際に開放してくれた…続きを読む
物語は優秀なくノ一お涼が、手練れの追手から逃れるという緊迫したシーンから幕を開けます。まるで映画のような始まりです。そこからは、お手本のような起承転結。無駄なくスピーディーに展開されていく…続きを読む
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