人とは如何にして上に立つに足るか

アカリが夢から目覚め、そして己について知るところから物語は始まる。
そこは異世界……といっても、実際に彼女にとってはそちらが現実だ。
さて、タイトルの通り。いかにして彼女は『クイーン』となるか。

我々のいる現実にあるものを異世界の問題へとうまくスライドさせ、そして落とし込んでいるのがまず驚き賞賛である。
そして精神的には普通の女子高生であった彼女の葛藤と覚悟と決意が胸を打つ。

彼女の賢さとは、そうした事象を落とし込んで活用できること、なのかもしれない。
絆であるとか、誰かの想いであるとか、人が人として立つために支えとなる大切なものも沢山詰まっているように思いました。
ぜひご一読ください。