壊されたのか、壊れていたのか。

 現時点での最新話まで読了してのレビューとなります。

 恋人に誘われ、辿り着いた廃校で始まったデスゲーム。狂気に包まれた空間、理不尽な要求、それでも誰一人として逃げ出すことはない……。

 徐々に浮かび上がっていく「彼女」との繋がり。徐々に染められていく主人公の思考に、恐怖を覚えながらもページをめくる手が止まらず。それぞれの登場人物の「真実」が語られていく中で、タイトルに上げた疑問が浮かびました。

 彼等は「彼女」に壊されたのか。
 それとも、最初から壊れていたのか。

 心理描写が素晴らしく、是非とも結末まで見届けたい作品です。

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