それは、愛する娘のために母が生み出した唯一無二の風景

すごい! としか言いようがありません。
Web小説で、まさかこれほどハイクオリティなSF短編小説を拝めるとは。

SF界の重鎮であった小松左京先生がご存命なら、おそらくこういう作品を書かれたかもしれません。

SFでありながらヒューマンドラマの色彩を感じる、
鐘古こよみ氏の『桜 in space』は、新世紀の人類の方向性を示す予言書のようにも思えました。

限りある命。
だからこそ、その最期を自分の意思で納得のいく形で終えたい。そう願う人の心に寄り添うスタッフの情熱が奇跡を呼びます。
ようやく探し当てた桜。それは、愛する娘のために母が生み出した唯一無二の風景だったのです。そして、そこから繋がる命の尊さ……。

更なるブレイクの予感!
気鋭の書き手、鐘古こよみ氏が叙情豊かに描く感動の傑作です。
是非、ご一読ください。胸に愛が溢れてきます。

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