桜。日本人の血に刻まれしもの。

未来の世界で、人は死に方を選べるようになる。
その希望にできる限り添えるようにする主人公。
今回の顧客の希望は、幼い頃に見た桜の映像に包まれて逝きたいというもの。
けれど、幾ら探してもみつからない。
「出発」までに何としても間に合わせようとするスタッフの姿に、依頼した女性が心を動かされる。

思い出を抱いて逝くということ、思い出を抱きながら生きていくということ。考えさせられた。

頭の中で再生される、桜の映像の美しさに魅せられる作品だった。

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