日常を描くエッセイとして上質なものでした
「理想の一日」とは? と、お題を与えられて、ぼんやりそれを考えるところから始まります
作者さまはおやつ作りが趣味であり、そのエッセイや物語もカクヨム様に連載されておられます
手作りおやつの幸せが感じられるとってもあたたかい物語なのですが、本エッセイではよりそのテイストが深く感じられます
「お母さん」としての苦労がしのばれる、お子さんがちいさいころの買い物エピソード
同じ「お母さん」なら深くうなずくこと多いでしょうが、小さな子を伴っての買い物がどれほど大変かを知らない人にとっては目からうろこ
これからは優しい目で見守ってあげようとごく自然に思えることでしょう
そして、本題では、さて作者さまは何を「理想の一日」としていらっしゃるでしょうか? それはご自身の目で確かめてください
その理想はごくありふれている、けれどお子さんのいる間はなかなか叶えられないもの
子どもが自分の手を離れた時にも想いを馳せつつ、最後は……
幸せなあたたかな想いを共有できることでしょう