僕はSFに詳しくない、だけど面白かった(^^)/

ます最初に、この物語をSFだと毛嫌いする必要はありません。普通に異世界と思って読んでいいです。そういうレベルの完成度を誇っています。

僕はSFにそこまで造詣が深くないです。勿論、ロボ系も詳しくない。それでもこの物語は普通に読めた、いや楽しかった、いや面白いだろ、いや、最高か!

さて僕の考えるロボ系というのは2系統あります。ガチリアル設定な理系ロボ、そしてデザイン重視でスタイリッシュな文系ロボです。この物語を勝手に言えば、恐らく文系ロボな物語。

そして物語の世界観は王道。勘違いしてもらっては困るけど、僕の勝手なSF観の王道とは文明の発達した世界の片隅で起こる物語を示します。宇宙征服とかじゃないよ。

僕が思うのは、SF系は設定に公約数が少ないので、一般作者様はその世界観を知ってもらおうと、説明がとても多い。いや長い、いやもうわんこそばかい!ってくらいのもの。それじゃあ、ついていけないよぉ、と悲しくなります。

ところがこの物語の素晴らしい所は、最小限の説明を随所で小気味よく披露し、キチンと物語を綴られております。それは、とても正しくて、とても難しい事。

それが出来ると言う事でご理解頂きたいのは、この筆者様、ただ者ならぬ筆力を所持されていると言う事です。それは通常描写、会話描写、戦闘描写、心理描写、などなどの至る場所で破綻がないのです。さらっと読まないで下さい、ここ大事な所です。もう一度書きます、至る所で破綻がないのです。

つまり、苦手がない、イコール基礎がしっかりしている、イコール何書かせても大丈夫、イコール寧ろ天才? みたいな感じです。もちろん、まだ物語に出て来てはいない描写も多数あります。大抵はわざわざ苦手な描写を練習の為に選んで書く人は少ないので、現段階では確約出来ませんが、この筆者様、かなりのオールラウンドプレイヤーです。ここも大事な所です。

なぜなら、これはまだ序章。この先、長い物語を続けられるのなら、ある程度のオールラウンドプレイヤーでなければ、退屈な長編になるからです。

最後に僕が僕だけの趣味で、とても申し訳にくい事を勝手に書きます。

この筆者様、殺し文句が多分面白いです。そういうセンスが隠れている気がします。

自覚されているのかいないのかわかりませんが、この辺りの才能が爆発してくると、地の文がさらにカラフルになります。えーと、皆さんわかりにくいですよね、これって物凄い重要なテクニカルな話なんで、本当はお金貰いたいくらいですが、触りだけ書きます。

某鬼〇の刃の作者様の彼女は、これが得意なんですよ。わかります? 意識してない人は駄目。これがなかったらあの物語は、早々に打ち切りでした。実際、打ち切りになりかけてますからね。

少し長く書き過ぎました。お勧めさせて頂きます

是非皆様、このとても誠実なオールラウンドプレイヤーである筆者様の書く物語、お読みになられて下さいませ(^^)/







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