セリフの中の漢字

 個人的にこだわっているリアリティの話です。


例)初対面の二人の会話

「はじめまして。棚家たなかと申します」

「はい。棚家さんですね」


 私はこれに違和感を覚えてしまう派です。

 耳からの情報だけで、通常じゃない漢字が通じちゃうんですか、という。

 名刺を添えるとか、受ける側が「タナカさんですね」や「田中さんですね」と答えるならわかるのですが。

 登場人物にはわからず読者にだけはわかる類いの情報を登場人物がしれっと共有しちゃうのはメタ発言に他ならず、コメディならともかく通常の物語ではやりたくないと思う派です。

 あ、「やりたくない」だけで、他の方がやられているのをどうこう言うつもりはないです。

 一種の読みやすさのための処理という考え方もあるでしょうし、こういうこだわりはちょっとクドいとは自分でも感じてますし。

 ただ自分の作品ではやりたくないだけです。

 物語書いてて自分で「ココにこだわってんな俺」と気付いたので書いてみました。

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