キャラ名

 #いいねの数だけオリキャラの名前を言ういいねの数より少なかったら負け

というハッシュダグがtwitterで回ってきまして。ちょっとやってみたのは置いといて、その際、過去作品を今一度目を通したりしてて、なんとなく傾向のようなものが見えてきたな、と。

 大きく分けて二種類。ホラー系と非ホラー系。


 ホラー系作品に登場させるキャラの名前の特徴は、以下の通り。

・無難

・なるべく居なさげな名前

 矛盾してそうですが、二つ目のは、ホラー系って死んだり酷い目に遭ったりすることがあるから、そのときに被害者の名前と自分の名前が一致してたら嫌だよね、ってとこで。あえて漢字を使わずにカタカナとかあだ名とかにボカす場合もあります。

 無難というのはストーリー以外にあまり目が向いてしまわないように、と。名前に限ったことではないですが、本編以外でうるさすぎるものがあると、そのせいで本筋が頭に入ってこなかったりします。それを防ぎたいという感じで。例えば、キラキラネームとか厨二病っぽいのは付けないみたいな。

 「なるべく」がついているのは、リアルに存在する人と絶対にかぶらないであろう名前を突き詰め過ぎると、無難じゃなくなるので。


 非ホラー系で自作品にとても多いのは、語呂合わせの名前です。

 三年奇面組・ハイスクール奇面組のキャラ名の如く、ですね。もっとも、語呂合わせの名前ってのは日本人は昔から好きで、二葉亭四迷が「くたばってしまえ」から名付けたというのは有名な話。あと海外の好きな作家や俳優やアーティストの名前に漢字をあてて日本語化した帰化外国人っぽいのもたまにやります。

 この手の語呂合わせや漢字当てはめな名前はおそらく登場人物の半数以上になると思う。

 非ホラー系はとにかく (作者として)キャラに愛着を持てる名前を心がけています。ときには、作者としてではなく、作中のキャラの親の気持ちになってつけたり (作品の中には登場しない両親の設定まで無駄に細かく作り込んだりしちゃいます)。


 珍しいところでは、かつてWizardry (のゲームボーイのソフトだっけかな)のリプレイ小説を書いてたとき、友人に名前を借りていいか公募して、希望者の名前をキャラの名前として書いたことがあります。もちろん名前を貸してくれたのはよく知っている友人たちばかりだったので、そいつらのかけあいも「ああ、こいつだったらこういうシーンでこういうだろうな」と、もはや妄想TRPGリプレイ小説と化していましたね。内輪受けですが、書いててとても楽しかったです。


 キャラはかなり多く作っていますが、中には (登場人物を含めた)設定だけ書いて未発表のものもあり、そういう作品やキャラを出さないうちに、後から出てきた (or 知り合った)作品のキャラや知り合いと名前が被ることもたまにあります。

 最後に挙げる名前もそんな名前の一つですが、別に相互フォローの某さんの素敵な名前を真似したとかパクったとかではなく、会ったことはないけどリアル親戚 (故人)の名前で、一回聞いただけで可愛くて気に入ってしまい、主人公の担任の名前としてお借りしたものです。

右左子うさこ

 自分で言うのもなんですが可愛いですよね。ちなみに姓は「外内とのうち」にしました。右左子に相応しそうな名前として。

 その物語、構想開始が約十年前、担任の名前に採用したのが多分五~六年前、発表し始めたのが二年前、その後全然物語が進まず (別の長編を始めてしまったため)、右左子先生はいまだに登場せずという……おいたわしや。

 ちなみに、 (この設定は作品内に書くかどうか未定ですが)右左子先生、生徒たちからは「ミッフィー先生」と呼ばれています。ディック・ブルーナのミッフィーは、当初日本語に訳されたとき「うさこちゃん」だったので、右左子先生本人はそのせいだと思っているのですが、現実はもっと残酷で、うさこちゃんの本名 (現地の名前)は「ナインチェ・プラウス」で、右左子先生の胸が「ナイ」ところからナインチェ→ミッフィーとなったという経緯が用意されています。子供って残酷。

 いえほんと私自身は「胸の大きさなんて飾りです。エロい人にはそれがわからんのですよ」という構えです。

 作品中に登場する価値観が全て作者の価値観とイコールだと思われる方もいなくはないので、作品内に書くかどうか未定というわけで……じゃなくて、早く続きかけよ自分、というところで今回はお開き。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る