打ち合わせ力(予告編)

 また一瞬で一か月が過ぎ去っていきましたね。

 サボってない。やってる。

 なんなら四つくらいやってる。

 四種類の締め切りが順番にやってきて、千切っては投げ、千切っては投げしても、気づいたら復活して目の前にまた現れるというのを繰り返している。

 嬉しくないVストックかと。

 ちゃんとね、指定された締め切りを守って提出するじゃないですか、なんかを。

 でもね、OKになんないんですよ。

 よっしゃ、一個終わったぜ!っつって次のに取り掛かっていたら「良くなってきましたね、ではこれをベースに打ち合わせをしましょう!」とか言われるわけですよ。

 え? は? 完成のつもりで出しているのだが? ……違うんか?

 打ち合わせ一丁いただきました! ありがとうございまーす!っつって返して、さらにそこまでに必死に準備するっていうのを本当に延々やっている。

 なんかそんな感じですわ。

 これがプロの世界なのかと。

 お金をいただく以上はこんなもんでは許さんぞ、という強い意志を感じますわね。

 カクヨムとかハーメルンで趣味で連載するならもう二段階前くらいのプロットでとっくに書き始めてますし、原稿も三段階前くらいの状態で「はい、完成完成」って言ってる。

 でも、やっぱり添削してもらったり、打ち合わせを経ると良くなっちゃうんですよねぇ。ありがたいことに。

 めっちゃ育成されている感がありますねー、各所で。

 スパルタなんですけど、別に厳しくはないというか打ち合わせ自体は毎回めっちゃ面白いんですよ。

 怒られたりってのはないですし。


 で、最近めっちゃ思うことがありまして。

 今後また趣味でやるにしても、ほかの所で何か書かせてもらうにしてもこの今鍛えられている打ち合わせ力がすごく役に立つ気がしてるんですよね。

 プロットのデータっていうのがもはやノートみたいになっていて、いっぱい書き込みが入っていくんですけど、見直すと発見があるというか、プロが商品として世に出す上でどういう視点でこれを評価したかっていう痕跡なわけなんですよね。

 初期状態とかよくこんなんで本文書き始めようと思ったな……ってなりますわ。

 つまり、今後は自分の中のイマジナリーキメラ編集者が「良くなってきましたけど、あともう一歩ですかね」って言ってくれるのではないかなと。


 なんとなくこっから半年後くらいには一つ二つは世に出そうな気配が漂っているので、その時に宣伝がてら打ち合わせ力については具体例を挙げつつ書くかもしれないし……面倒くさくなってやめるかもしれません。


 まぁ、別に創作論とかそんな話ではないんですけど、私が思うにですね、小説が書けたら友達に読んでもらって感想聞いた方がいいとか言うじゃないですか? もっと早い段階で打ち合わせごっこ的にどう思う?って企画内容話してみるのが実はもっと近道なのかもしれないなと。

 相手がプロであるに越したことはないんですけど、お友達でも脳内のイマジナリー編集者でも全然いいと思います。話していくうちに思考が整理されていきますし、そこで出てくるアイディアが解決の糸口になることもあるので。

 打ち合わせ創作法、ちょっと今のブームというかおすすめですね。


 ともかく生きてはいますし、遅くとも半年後にはなんらかの形で成果をお見せできると思いますんで、気長にお待ちいただけますと幸いです。

 ではでは。

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《カクヨム・ディストピアジャーナル》和田正雪(責任編集) 和田正雪 @shosetsu

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