ハッピーエンドの、必然性。

直球勝負の、甘酸っぱい、すれ違いのおはなしです。主人公は気持ちをためてためて、やっぱりそれは叶わなくて。でも、あらためてわたしはおもいます。ハッピーエンドじゃないって、どういうことなんだろう。それだけの気持ちをもったこと、そのことじたいが、ほんとうに素敵な体験。そんなことがわかる自分のとしにも呆れ返りますが、きっと何十年もたってから、この時間のきらめき、かがやきは、主人公の人生を秘めやかに、うつくしい色で照らし出すんだろうなとおもいます。

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