ホラーとはかくあるべし

ホラーとは、「実際にあったのでは?」と思わせ、読者を引き込む力を必要とされるジャンルだと自分は考えます。
そういう意味では、まさにこの作品はその重要な要素をしっかりと抑えていると思います。
加え、時系列が行ったり来たりする中で見えてくる点と点の間の線。怪異の中に見える法則性と、そこから導き出される「逃げられないのではないか」という恐怖。
さらに往年の『洒落怖』系やSNSなど身近な部分にまでもを巻き込むことで、読者を恐怖から逃がさない構図になっているのが上手いと思います。
モキュメンタリー形式では作者自身が巻き込まれるというのも多く例がありますが、今まさにその段階にいる状態。
果たしてどのような結末が待っているのか。それとも結末など綴られずに"終わる"のか。
どちらにせよ非常に楽しみです。期待しています。

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