概要
なんもかんも、気付かんでおってくれ
古いイ草と防虫剤の匂いに混じってすべてを飲み込む赤錆と海水、腐った汚泥の放つ悪臭。
狭い和室に閉じ込められた『ぼく』と『おねえちゃん』。
襖の外で響きわたるEDMとポエトリーリーディングによる韻で韻を洗うラップバトルへの誘い。
南の島の因習など何も知らない広島っ子『ぼく』と『おねえちゃん』が勝手に巻き込んできた怪異をどうにかやり過ごすお話。
狭い和室に閉じ込められた『ぼく』と『おねえちゃん』。
襖の外で響きわたるEDMとポエトリーリーディングによる韻で韻を洗うラップバトルへの誘い。
南の島の因習など何も知らない広島っ子『ぼく』と『おねえちゃん』が勝手に巻き込んできた怪異をどうにかやり過ごすお話。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!『ぼく』と『おねえちゃん』
異臭漂う狭い部屋の中、『おねえちゃん』の腕の中でまどろむ『ぼく』のお話。
因習ものホラーの味わいが魅力の、王道おねショタ物語です。
最高でした。この『おねえちゃん』の広島弁がもう本当に……!
語りかける言葉の雰囲気や、細かな仕草や所作のひとつひとつがとにかく魅力的で、心の芯を蕩かされるような甘い読み心地がただただ凶悪でした。
なんてものを書くんだ……恐ろしい……。
あらすじにもある通り、EDMとかラップとか、およそ古い因習のイメージにはそぐわない要素が登場します。
それが俗に〝トンチキ〟と呼ばれるおかしさを醸しているのですけれど、しかし決してそれらだけに頼らない内容の濃さ…続きを読む