概要
因習がとっ散らかったら実際死ぬ
因習とは、その地に住む上でもっとも重要な要素に根ざしていなければならない。
人はそれを「単一因習源理論」、略して「ワン・インシュー」と呼んだ。
南洋にぽつんと存在する日本語件のとある島も何から何までそんな感じなのだが、ある時島に訪れた医者によって新しい発想から因習を生み出そうとして、滅びた。
参考:Wikipedia「地方病」「八丈小島のマレー糸状虫症」
※当たり前ですがこんなトロピカル因習アイランドは実在する事件・民族・風習に関係ありません。ないってば。
人はそれを「単一因習源理論」、略して「ワン・インシュー」と呼んだ。
南洋にぽつんと存在する日本語件のとある島も何から何までそんな感じなのだが、ある時島に訪れた医者によって新しい発想から因習を生み出そうとして、滅びた。
参考:Wikipedia「地方病」「八丈小島のマレー糸状虫症」
※当たり前ですがこんなトロピカル因習アイランドは実在する事件・民族・風習に関係ありません。ないってば。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!孤島を蝕む疫病と、それに挑んだ医師
文明から隔離された孤島、因習のために苦しむ人々を救わんとした、とある疫病学者のお話。
離島を舞台にしたホラー掌編です。
タイトルは「ワン・イシュー」と「因習」の掛け言葉。いわゆるダジャレのように見えて、しかし内容そのものは大真面目なところが魅力のお話。
しかも、ただタイトルのために掛け言葉になっているのではなく、きっちり作中でその意味が消化されているところも。
こういうのとても好きです。「おおっ」ってなる感じが気持ちいい……。
特に最後の展開、説得力というか心地よい納得感が好きです。
コンパクトながらまとまりのよい、まさにショートショートといった味わいの作品でした。