概要
雪子は愛してあげたいと願い、移りゆく季節のように愛に寄り添おうとしたの
10年前に離婚していた夏樹、何不自由ない家庭の中で幸せな日々を送っていた雪子。遠い日の恋人同士だった二人が35年の年月を経て再会する。「愛せない感情・・・。これが、あたしと雪子がお互いの愛を拒絶した本当の理由」そう呟く夏樹。10年前に離婚した元妻の京子の夏樹に対する憎悪にも似た感情に振り回されながら京子の親友の直美がその謎を解いていく。そして、かつて夏樹の恋人であった裕子は親友である雪子の本当の姿と秘めた想いに翻弄されながらも、夏樹の幸せを雪子の瞳の中に見つけていく。恋人を想う愛と親友を想う願いに人が生きる月日の流れの儚さを垣間見る。裕子と直美が夏樹と雪子の動きはじめた時間の中を会話を中心に物語を進めていく少し変わった小説になります。
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