友達は友達でも悪友。悪友でも友達は友達。

 この小説の主人公。みんな間抜けです。主人公も悪友も刑事も神様も……みんな間抜けでアホです。
 だから、こんなに面白い物語が紡がれていくんです。

 まず最初の主人公の死に方。なんでこんな死に方をするんだ、おい……悲しいことなのに、思わず笑っちまいます。
 コメディはコメディでも、これは最初はなんかものすごい復讐劇的な何か? かと思いましたけれども……違うんですね。
 友達は友達でも悪友。悪友でも友達は友達。
 本当は違うんだよ。
 罪を着せたいわけじゃない。そもそも、主人公はそんなことをする奴じゃない。
 本当に、仲良く遊んでいた悪友なんだ。
 そこから、悪友の魂の叫びです。あぁ、うん、これが青春なんだなぁ友情なんだなぁとしみじみと、なんかウルッとしてしまう。
 最後はものすごいビックリの急展開です!!

 様々な描写をすることができて、設定が細やかで、零体というのもまたリアルにデキてる。どうやったらこんなに笑わされるんだ? ウルってさせられるんだ?
 この作家さんただもんじゃないです。
 絶対に飛ばし読みしてはいけません!

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