事実そのものが人を勇気づけることがある。
- ★★★ Excellent!!!
V.E.フランクルの名作「夜と霧」を思わせる話。
示された半生はあまりに壮絶で、同情だとか、感想だとか、そういった領域から離れています。
無理解、偏見、嗜虐性、あるいはコンプレックス。様々な要因はあれど、人がここまでの行為をするのか……と目を見開くばかり。
そんな中でもわずかな温もりを手に、一筋の光求めて歩く作者がいるという事実が、
悲嘆に暮れる人達を勇気づけてくれるものと思っております。