事実そのものが人を勇気づけることがある。


 V.E.フランクルの名作「夜と霧」を思わせる話。
 示された半生はあまりに壮絶で、同情だとか、感想だとか、そういった領域から離れています。
 無理解、偏見、嗜虐性、あるいはコンプレックス。様々な要因はあれど、人がここまでの行為をするのか……と目を見開くばかり。

 そんな中でもわずかな温もりを手に、一筋の光求めて歩く作者がいるという事実が、
 悲嘆に暮れる人達を勇気づけてくれるものと思っております。

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