第7話 東京大学ギフテッド講座に行って。

 今年の1月、私は東京大学が行っているギフテッド講座の被験者になり、上京しました。

 初めて東京大学のキャンパスに入り、今までの苦労が報われたような気がしました。

 それと同時にどれだけ、自分が理不尽な目に遭ってきたのか、社会的にも静かな怒りを覚えました。

 

 私は心理士の多田さんから知能検査を受け、多田さんから『これだけ薬を飲んでいるのにこれだけの言語能力の高さはすごいんだよ』と言われました。そして、言語理解の数値が12歳の時よりも160近く伸び、しかし、動作性IQの数値は薬の影響で境界知能と指摘されました。

 私はこの東京大学の検査で過度激動という概念を知りました。調べると自分の中の生きづらさ、困難さが表面化された気がしました。過度激動で自分の苦しみに名前が付き、安心できました。

 

 東京大学で受けた過度激動の検査でほとんどの項目で当てはまっていたからです。

 知って安心した半面、もっと早くにギフテッド支援が始まっていたら、10代の頃に閉鎖病棟で入院しなかったんじゃないか、と猛烈に後悔しました。

 日本ではやっとギフテッド支援が始まりました。ひょっとしたら過去の私のように酷い目に遭っているかもしれない当事者がいたんじゃないか、と思うと早急に動いてほしい、と思いました。


  もちろん、閉鎖病棟では人権侵害のような案件が少なからずあり、入院することがむしろ、心の傷になることもあります。

 院内学級も高校生は対象になっておらず、入院生活をしながら高校の勉強は非常に難しい問題があります。全ての子供たちが適切な教育、支援を受けられるよう、この社会が良くなるようになってほしい。

 ギフテッド支援と、発達障害への支援・理解、閉鎖病棟での教育の在り方、高校での生徒の人生の尊重、  EMDRの普及、多くの問題を解決できるような世の中になってほしい。

 私のような意見に耳を傾けて下さり、ありがとうございます。




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解離性障害・複雑性PTSDになった経緯 私の半生 詩歩子 @hotarubukuro

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