相模原障害者施設殺傷事件10年目にあの漫画『みい山』のアニメ化決定でネットがざわついている。
ここでは賛成派、反対派の表明はせず、この傾向によってもたらされた小説や漫画のジャンルについて話す。
https://kakuyomu.jp/works/2912051603871319254/episodes/2912051603871335464
この小説『あの夏へ』は発達障害と少年犯罪のヘイトで苦しむ少年がハンセン病当事者と出会って心を回復する物語だ。
報道特集でも紹介され、声優の山盛由果さんによって朗読された。
このネットの反応を見て今こそ、発達障害や境界知能の偏見に苦しむ少年少女の物語が受けるのか、と直感的に感じた。
報道特集の動画は現在、53万回再生されている。
今まで発達障害や境界知能の当事者は偏見を受けても偏見で悩んだ様子を小説や漫画にしたケースはあまりなかった気がする。
書店に行けば発達障害や境界知能の少年犯罪のあおった本やカサンドラ症候群、HSP専門家による間違った本など、当事者にとって害でしかないような類の本はすごく多い。
専門書でさえも発達障害や境界知能の人は人の痛みが分からない、とはっきり書かれている。
53万回再生されたのだ。
ヤフコメでも960件以上書かれ、おおむね好意的だった。
ヤフコメを読んでいかに当事者が偏見に苦しみ、傷つき、藻掻いているのか、身に染みて分かった。
この『あの夏へ』もPV数がすこぶるいい。
ということはきっと多くの当事者が偏見で悩み、それに抗った物語を求めているのだ。
そういえば、芥川賞作家の宇佐見りんさんがADHDをカミングアウトされていた。
中上健次特集でエッセイに書かれている。
私は彼女を誤解していた。
仲間だったのだ。
『推し、燃ゆ』は発達障害の主人公だという書評が多いが本人がそうならば納得だ。
『推し、燃ゆ』も爆発的なベストセラー作品になったのだから特に当事者が書く当事者文学の波はこれから来ている気がする。
KADOKAWA出版でも宇佐見りんさんを始めとした当事者文学をどんどん刊行してほしい。
私ももし、受賞できなくても自作をいつか本の形にすると決めている。
53万回再生されたのだ。
需要はある。