美少女擬人変化

ヒロインは私たちの身近にいる「ある」存在。

姿かたちは人間の女の子でも、元からある性質は変わらないようで、主人公はなかなか苦労させられます。

これは……純愛といってよいと思います。

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（174文字）

「誰かの願いをひとつ叶える代わりに、お願いした相手が美少女に擬人化されますように」

若い男の子らしい、ちょっと不純な願い事から、この物語は始まります。

実際に美少女に擬人化されたのは、なんと蚊のメス……。主人公・育人の血を吸うことと引き換えに、美少女の姿になってしまいます。

さぞかし困るだろう……と思いきや、人間の姿を楽しむ前向きな蚊の少女。育人は彼女を「静さん」と呼ぶことにします。

種の違いから生ずる幾つかのすれ違いを乗り越えて、ふたりの絆は深まっていきます。しかし……。

「蚊あるある」小ネタを使ってふたりの間のすれ違いをうまく表現されているところが流石だなと感じました。

蚊の…続きを読む

さあ、貴方なら何を願いましょうか？

物語は育人くんの小さな願い。
叶う訳ないって思っていたんじゃないかなと思います。けれど、面白い願いを叶えてくれる神様は彼の夢を叶えてくれます。

その願いとは、まさかの美少女ナースの擬人化！
しかも、それは私達にとってとても身近な生き物！
私はこの発想とロマンに溢れた物語が好きになりました✨

しかし、出会いがあれば、別れもある。
彼等にもその時が訪れてしまうのですが、それだけでは終わらない！

日本昔話の現代版とでも言いましょうか。
私は最後の一文に夢を見た気がします。

オススメです！

主人公が美少女に変化した蚊と、プラトニックな関係を維持したことに感動しました。