色彩が目に浮かぶ、優しい童話

この物語の何が、と言われれば色彩が印象的でした。どんな色をしているのか、どんな景色なのか、主人公と一緒になって想像してしまう。
読者が主人公に重なってしまうのです。
流れる時間は早くて、ゆっくりで、読書体験にある独特の時間軸を辿るよう。
紡がれる言葉は優しく、頭で音読をしても耳に心地よい。

優しい気持ちになれる素敵なお話です。
心穏やかになりたい方へ、ぜひに。

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