第七幕 ……エピローグなら。
真っ白な空間というか……
だからこそ余計に……
「どうしたんだ、お前ら?」
と、声にせずにはいられなかった。颯爽たる反応で、
「それはこっちの台詞だ、この野郎」
と、貢は言う。ここが病院だから、声のボリュームは抑えてくれているようだ。
「
「全くだ。本当に冴えないよな。……手術が施されて摘出されたのが、ピストルの弾が二発。なあ、本当に良かったのか? 彼女に会わなくて」
その言葉のトーン。その端から貢が何を問いたかったのか、すぐにわかった。
「……いいさ」
「本当に、いいのか?」
くどいと思ったが、
「俺には務まらないよ、彼女の騎士役は。お前の右に出る者がいないんでな……」
「……そうか」
少し間を置いてから、貢は「でもな、彼女に頼まれたんだ。また一緒に遊ぼって、これからもお友達だからって。……その時はな、俺からまた声をかけるから」
それは。貢が言ったことは、遠い約束を意味していた。
さあ、今こそ跳ぶのだ! 必殺情報屋稼業。 大創 淳 @jun-0824
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