ごちそうさまでした

前作では男装獣師ラヴィは、相棒の見えない大狼の妖獣ノエルとともに住み暮らした村を旅立とうとして、焦くった幼馴染の騎士団副団長に必死で引き留められて、何やらいわくありげな事件に巻きこまれて……

続編となる本編。
自由になりたいラヴィ、しかし副団長の兄にあたる総隊長の画策により、旅に出るどころか騎士団専属の獣師に無理やりならされ、遺跡の調査に同行する羽目に。

といった内容。

シンプルな設定に軽妙な語り口。登場人物、皆、いい人すぎじゃ。いやな気分にならない。
堪能させていただきました。

相変わらず、人の心を察することのできない、ニブちんラヴィ。
相変わらず、もはや世話焼きおかん状態のノエル。
そしてこちらも相変わらず、こじらせヘタレなセドリック副団長。宿屋の件はご愁傷様、もったいなかったぞ、君。がんばれ、もう一押し――いや、ふた押し、み押し……いやもっと、う~ん、百か千ぐらい……か?――だぞ。