春の桜 夏の雨 そして神様

 懐かしい事象たち。田舎だったら、こういう生活ですよねという上面でなく、土の上を歩いている感が。
 むしろ、まったく田舎(または地方)に住んでいなくて、これが書けているなら、すごいことです。子供の時の記憶もあるのでしょうか。
 ヒロインの頑張りも等身大で。
 そばにいる人に、まず優しくしたいという気持ちにあふれています。
 土地というもの、人の来し方を、やわらかにくるんだ、実は骨太な物語と受け止めました。

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