神様も村の人達も、とっても優しい物語です

不運のどん底にいる里ちゃんが、とある村に住むことになります。
とある村には優しい村人と個性的な神様がいて、生活していくうちに少しずつ関係性も変わってきます。

贄、と読んだ時はビックリして、ほのぼのだったよね?とタグを見返してしまいましたが、ちゃんとほのぼのです。時にハラハラするかもしれませんが、ほのぼのです。

謎のイケボ神主や、調子が良いけど頼りにもなる松里さん。お料理上手な美恵子さん。かわいらしくて、憎めない神様たち。
読んでいると、いつの間にか彼等を好きになっていて、一緒に住みたくなってしまうのです。

喧嘩もしてみたり、心配もしてみたり、恋もしてみたり。

そんな風に過ごしてきた里ちゃんの、最後になりたいと言ったもの。
明るく希望に満ちた終わり方で、話が終わってもなお主人公を応援したくなる。
そんなお話でした。

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