死の間際に走馬灯で顧みる人生は、まさに水の泡のように儚い。友人、初恋、妻、家族……誰を愛していたのか。誰に愛されていたのか。それを振り返るために現れた死神が伝えたかったこととは。そこにある幸せを享受することも、過去を思うことも肯定してくれる。そんな優しさに溢れた最期のお話しです。素敵な短編でした。ぜひご一読下さい。
答えはずっと、心の奥底で待っていたんですね。眩しい光に満ちた、美しいお話です。
生きてれば色んなことがあって、いいことばかりじゃなくて・・・でも、どんな形であれ一生懸命生きてたら、必ず誰かが見ててくれる。傍にいてくれる。最期に見える景色が、素晴らしいものであれ。『あなたが生まれたとき、周りの人は笑って、あなたは泣いていたでしょう。 だからあなたが死ぬときは、あなたが笑って、周りの人が泣くような人生をおくりなさい』大好きなインディアンの言葉。これは、そんなお話。
ただ息をして、心臓が動いている。意思疎通すらもできず、生かされている。じきに終わると己でも分かっている状況で、思うことは何なのか。走馬灯、というものがある。もしかするとこの記憶の旅というものは、そういう名前のものに似ているのかもしれない。愛しているよ。人間の愛には色々ある。友情、愛情、親愛の情。終わりに向かう男の過去と真実と、その愛と。少しのぞいてみませんか。きっと読み終えたあと、あなたは大切な人のこと、大切なことを思い出すでしょう。
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