本来あるべきオカルトファンタジー

オカルト、オカルトファンタジー物というと、だいたい想像するのは、妖怪とか悪魔でてきて、それを霊能者とかエクソシストとか召喚士とかが、炎ボーン! 雷バリバリィ! 絶対零度でカチコチィ! 呪いでよくわかんないけど死んだー! とかまぁ脳筋能力バトルになるわけです。

本作は古代中国を舞台としたオカルト物でありながらも、先にあげたような物凄い超能力者(ある意味凄いが)とか超つえぇ退魔士とか出てくるわけじゃない。

主人公は学識高く頭も切れ腕っぷしもありガキ大将気質だが少々暴れん坊な貴族の子。そしてその子分であり相棒の貴族が軸となって物語は進む。
なんやかんやで怪異と遭遇するも、どう沈めるべきか文献を漁ったり、上役に相談したり、時にご先祖様にお伺いしたりと意外に地道に解決策を模索する。

怪異は遠慮なしにドッカンドッカン嵐を巻き起こし、べつに炎を操るわけでも波動拳を撃てるわけでもない二人はそれに怯むことなく……はないけどドタバタ立ち向かう。

怪異の解決って本来こういうもんなんじゃないかな?って思わせるオカルトエンターテイメント。

さぁ、次の怪異は如何にする?

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