良い悪いは置いといて長大タイトルというのは作品の内容がある程度わかるものである。主人公が転生や転移で異世界行って無双したりスローライフしたりハーレム作ったりと、おおまかな設定とタイトルがイコールの関係であるものだ。本作がタイトルで読み取れるのは人型兵器に転生した主人公が異世界で無双するという、ややありふれた感を拭うことはできない内容に思える。
とはいえ、古代、中世、近代、現代が混じり合う世界で人類史のおさらいを目にすることができるのは本作品の魅力であるのだが……
しかし、だ。
冒頭からサイコパス主人公の虐殺無双、ヒロイン?エルフもサイコパス、某世界宗教人食い思想堕ち、某アジア帝国イクイグイッグゥゥゥゥゥゥ!!!! そして始まる作者無双。
時事ネタだろうが国民的アニメキャラだろうがアニメ界の重鎮だろうが何でもかんでもごった煮した上、不謹慎極まりないヤバめのネタまで食らいつく。
ファンタジーというタイトルのオブラートに包まれたブラックジョーク満載の本作を笑いながら読み終えて思う。この作品は古代から現代に至る人類史全方位に喧嘩を売っているSFファンタジー史書であるのだ。