現代日本と戦時下のパリ。二重奏のように行き来し、やがて重なる感動物語。

とても面白かったです!
本作は戦時下のパリと現代日本とを1話ごとに行き来する、少し変わった手法を使って書かれています。
最初は全く関係ない別のエピソードに見えたものが徐々に繋がりが見えていき、クライマックスに向けて全てが明かされていく構成の巧さに読んでいて夢中にさせられました。
作品名にもなっている「二重奏」の意味が明らかになった瞬間はとても感動的でしたので、ぜひ最後まで読んでいただくことをオススメします。

音楽をテーマにした作品なので、作中には様々なクラシック音楽が登場します。
実際に聴きながら読んでみると、より作品世界に浸れること間違いなしです。

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