聖女は染まり行く世界に愛を教える

この国の聖女は禁忌書と呼ばれる古書に載っている魔法陣によって呼び出され、その役割を終えても元の世界に帰ることができず、その境遇から好事家で有名などこかしらの裕福な貴族の男の愛人として子供を産み、育て生きて行くことになる。
その聖女の生き方に疑問を感じた青年リュックはその日、聖女召還魔方陣によって現れた十六歳くらいの金髪碧眼少女、ベロニカを保護した。
そこから二人は共に生きて行くことになり、死にゆく前に知り合い、亡くなった者達の遺品整理ともとれる方法で日々を暮らしていくことになる。
その中でリュックはベロニカに好きな人を作って、その人と結婚した方がきっと幸せになれると思うと言い出し、ベロニカは自分の好きな人を見つける為に何をすれば良いかと考え始める。

※タイトル『聖女は死後の世界を見る』→『…続きを読む