ぜひ、最後まで読み切って欲しい作品。

この物語の主人公である詩音は、自らの境遇に悲嘆して死にたいと願う高校生の少女です。そんな彼女と共に死のうとする、SNSで繋がっていた社会人2年目のユージ。祖父母の元を飛び出した少女は死を待ち望みながら、ユージと最後の時を過ごそうとするのです。

私自身、そう立派な人間ではありません。
それでも若い詩音の考え方は、端的に言えば短慮といえます。
しかし、この年頃はそういうものなのかもしれない。
自分にもこういう頃があったような気もします。
序盤は、そういったほろ苦い懐かしさと、もどかしさで、モヤモヤした気持ちになるかもしれません。
それでも、どうかそこで投げ出さず、最後まで読み進めてみてください。
きっと、誰しもにとって大切な気持ちを再確認できるはずです。

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