水平線のイリス～流浪の民の女王

海辺の小さな領地を治めるコーランド子爵家。
当主の愛人の子として生まれたイリスは１０歳の春を迎え、
精霊と契約する為に王都へとやって来た。

上級精霊の契約者だった母のように高位の精霊との
契約を期待されていたイリス。
しかし降臨した精霊は下級精霊のヘビ。
平民と同じ爬虫類だった。

精霊と魔法が人と共にある世界。
イ・デアル・アー。
その世界は今、大きな転機を迎えていた。
人々の持つ法力が弱まり続けているのだ。
このままではやがて精霊と人との絆は切れてしまうだろう。
世界は混乱の渦に巻き込まれ。
暗闇が覆い尽くしてしまう。

世界を救う手立てはあるのだろうか？
少女イリスの運命は？