魔女と少年の、お弁当を通じた温かくも切ない日常

魔女のミアと、普通の学生である主人公の怜。
家電製品を魔法と勘違いするミアと、魔法というものの存在に度々驚かされる怜のやり取りが、コントのようで面白いです。

登場する料理も美味しそう…!
ミアが作るお弁当には毎度度肝を抜かれますが、彼女の愛情と頑張りが伝わってきて温かい気持ちになります。
料理だったり、それぞれの文化の違いを通して少しずつ距離を縮めていく二人が可愛くて、愛おしさを覚えます。

しかしこの物語はそんなキュンとする話だけではなく、ミアや怜の過去、怜の友人真司の事情といった重い側面も持つのです。
その背景を切っ掛けとして、徐々にすれ違っていくミアと怜の行く末がどうなるのか……必見です。

グルメ&ファンタジー、そして恋愛要素。
一度で二度、三度美味しいこの『孤高のグルメ』、ぜひ至福のひとときを味わって頂きたいオススメの御作品です。

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