概要
打ち上げ花火、どこから見る?
夏祭りの夜、空を彩る打ち上げ花火。
見上げる人々をよそに、彼女達は大輪の華を『見下ろして』いた。
「ねえ。持って帰って良いかしら?」
「いや、ダメでしょう。さすがに」
キラキラと目を輝かせるお嬢様を、メイドがあわてて制止する。
そこは宇宙船の中。二人は特等席から花火を見物していた。
「それよりも。もう一つの華を、咲かせてみてはいかがですか?」
「あら。私に勝負を挑むつもり?」
メイドの提案に目を丸くするお嬢様。彼女の手の内には、もう一つの宇宙が在った。
手乗りサイズに圧縮した、将棋盤が。
お嬢とメイドが花火を観ながら将棋を指す話。開幕でございます。
見上げる人々をよそに、彼女達は大輪の華を『見下ろして』いた。
「ねえ。持って帰って良いかしら?」
「いや、ダメでしょう。さすがに」
キラキラと目を輝かせるお嬢様を、メイドがあわてて制止する。
そこは宇宙船の中。二人は特等席から花火を見物していた。
「それよりも。もう一つの華を、咲かせてみてはいかがですか?」
「あら。私に勝負を挑むつもり?」
メイドの提案に目を丸くするお嬢様。彼女の手の内には、もう一つの宇宙が在った。
手乗りサイズに圧縮した、将棋盤が。
お嬢とメイドが花火を観ながら将棋を指す話。開幕でございます。