概要
名を――、怪獣の名を呼べ。
これらは怪獣現象を追い掛けた記録の断片。
根源素子発見から、怪獣の発生、グレイプニル機関とその兵士であるグレイプニル――子供たちの記録である。
根源素子発見から、怪獣の発生、グレイプニル機関とその兵士であるグレイプニル――子供たちの記録である。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!世界を覆う怪獣現象と、翻弄された「子供たち」
本作は、現実世界に怪獣が現れる怪獣現象を追ったモキュメンタリーSF。
作中世界に怪獣が現れた時のことと、その前後の出来事を記した年表の書かれた、とある組織の内部文書から本作はスタートします。本作は、こうした関係者の記録や調査資料、文字起こしされた映像記録などの断片的な情報を作者の提示する順番で読み進めていくことで、物語全体が少しずつ見えてくるという作品。
怪獣を題材にしたモキュメンタリー小説というと虚淵玄が原案をつとめたアニメ『GODZILLA』のスピンオフ小説である『怪獣黙示録』などもあり、個人的には最近読んだ『ダリア・ミッチェル博士の発見と異変 世界から数十億人が消えた日』などが早期…続きを読む