時代のしがらみに振り回されながらも、幸せを模索していく二人の男女の物語
- ★★★ Excellent!!!
19世紀半ばのヨーロッパの貴族社会をモデルに、ちょっと難ありの親を持つ二人の男女の物語です。
物語はこの時代の生きにくさが淡々と語られてゆきます。
貴族の事情や社会的立場に振り回されながら、時に不条理な事柄までも強いられる登場人物達が、さまざまな出来事を通して描かれています。
その情景はまるでN◯Kの朝の連ドラをみているようで、とても続きが気になってしまいます。
制約の多い時代、当主が絶対の家長制度、歪な親の愛、そんな中でも主人公達は純粋さを失わずゆっくりと幸せをつかんでいきます。
人生とはどうなるかわからないもの、幸せは自分で探してゆくもの、そんな言葉を思い起こさせる深い物語です。
この大人な物語を、ぜひご一緒に味わってみませんか?
(注)第一章を読み終えた時点での感想です!