かんせんしゃは何を考えているのか分からない

ある日、自動運転機能を搭載した一台の車が暴走した。

運転手の抑止も聞かず、通行人の女性をはねてしまう。

運転手は路上に倒れた女性に駆け寄り、安否の確認をした。

幸いにも女性はほぼ無傷の状態で、運転手は安堵のため息をつく。

しかしその直後、運転手は女性の唇を奪い始めた。

その異様な光景を他の通行人も興味津々に集まりだし……。



後日、自宅で熟睡をしていた春奈は外の騒ぎの音で起床させられる。

端末を取り、時刻を確認するとまだ早朝だ。

何の音だ？

春奈は確認するために外に出るが、路上には破損したアンドロイド、または人間の姿が……。

慌てて救助を呼ぼうとするが、通話がつながらない。

何故？

そして人間の安否の為に手を伸ばすと……。

衝撃的な事実に、春奈は戸惑い続ける。

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