第5話 小説でも、人の目を意識

 普段、身だしなみなどは、人の目を意識しますよね。実は小説でも、人の目を意識します。


 特に、何かに応募しようと思うならば、それは意識するものです。


 きちんと段落の頭の文字が、全角一文字下げられているか?

『、』『。』が、きちんと使われているか?

『「」』の中の引用文は、「『』」が使われているか?

『!』『?』の後に文が続く時、全角一文字スペースを空けているか?

 などなど。至って初歩的な事も、です。


 段落の頭の、一文字下げが全くされていない。あるいは、されていたりされていなかったり……

『「」』の前の、不要な一文字下げがされていたりされていなかったり……

『、』『。』が、あったりなかったり……

『「」』の中、『」』の前の『。』があったりなかったり……

『「」』の中の引用文にも『「」』が使われていて、誰かのセリフが被るようにも取れる使い方だったり……


 これらは、「ああ、この人は小説の書き方を知らないのだな」と、その時点で弾かれる事もあるようです。


 内容に目を通される事もなく、弾かれる……

 それは、とても悲しくないですか?


 小説と詩は違います。小説には、小説を書くルールがあります。

 昔は『、』『。』はありませんでした。そのルールの書き方は、現代にいて読み難いものになっています。何故なら、『、』『。』があるのが、普通の文章になっているからです。


 地の文や会話文の途中で、改行を何度も入れる。際立たせたい文や言葉があるのなら、それも技術として許容されるでしょう。


 読みやすさやルールから見ると、装飾性があって読み難い。不要な改行は必要ないとなります。


 ……とはいえ、ルールは変わって行くものでもあります。


 そんな中でも、やはり『小説でも、人の目を意識』して書く。これは、忘れずにいましょう。

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