第2話 小説を書き始めて、あれ?

 小説を書き始めて、下書きを読み返したら……


 あ、あれ? 何か変。何が変なんだろう?


 って、なっていませんか? 文章を書き始めたばかりの方がしやすい失敗。それは、一文が長い事が多いそうです。


 英語の長文問題かのような、長い一文は区切りましょう。これは読者に意味が分かりにくい、言いたい事が分かりにくい文でもあります。


 ―――◇悪い例◇―――


 私が好きなのは、可愛い小物ともこもことしたぬいぐるみとスイーツと○○カフェのスフレケーキが美味しくっておすすめで、特におすすめなのが✕✕喫茶の名物スフレケーキよ。


 ―――◇良い例◇―――


 私は可愛い小物と、もこもことしたぬいぐるみが好きなの。食べ物は、スイーツが好き。最近、特にハマっているのは、○○カフェのスフレケーキ。色んなお店のスイーツの中でも、✕✕喫茶の名物スフレケーキは一番のおすすめよ。


 ―――◇―――◆―――◇―――


 悪い例だと、好きな物の話から、おすすめの店のケーキの事に話が変わっています。

 これは、意味を掴みにくい文章に多い例。

『、』が少ないのも、あまり良くありません。また、文章によっては、『、』の位置一つで意味が変わります。


 良い例の様に、一つの文章には、一つの事だけを入れます。これが一番誤解なく、伝えたい事が伝わります。読者にとっても、一番理解しやすい文章です。


 次に、文末が『〜た。』『〜だ。』『〜です。』など、殆ど決まった言葉で終わっていませんか?


 そんな時は体言止め、助詞止めなども織り交ぜて! 単調な文章から、変化のある文章に変わりますよ!


 ―――◇悪い例◇―――


 豪華なベッドの上にいるのは、どうやら私は、悪役令嬢としてこの世界に転生したようだ。でも、どうしてだ? 転生する前って、何をしていたっけ? 必死に思い出そうとしてみたが、思い出せそうな気配すらないようだ。


 ―――◇良い例◇―――


 私は、豪華なベッドの上にいる。どうやら悪役令嬢として、この世界に転生したっぽい。悪役令嬢と分かったのは、看護していてくれたらしいメイドの言葉とその顔。「エルお嬢様! お気付きになられたんですね!」って。

 エルとは、大好きだった悪役令嬢の漫画のキャラだ。メイドも、その漫画の通りだし。


 でも、どうしてこうなったんだろう? 転生する前って、何をしていたんだっけ? 私は、必死になって思い出そうとしてみた。その努力も虚しく、思い出せそうな気配すらない。


 ―――◇―――◆―――◇―――


 キャラの書き分けにも必須ですね。日常でも、説明上手になるには必要な事なんですよ。

 それと併せ、文章の上手い方は、だいたいの方が文末の変化に富んでいらっしゃいますね。


 最後に、誤字脱字が多くて困るについて。


 下書きでなら、どんなに誤字脱字が多くても構いません。それを見付け出し、修正するのも下書き。


 この対策は、読み上げアプリに読み上げさせる。あるいは、自分でゆっくり『音読』してみて下さい。音読は、ゆっくりがポイントです。ゆっくりは、読み聞かせくらいのテンポ。


 この二つが、誤字脱字を減らす効果が高いと言われています。


 下書きした文章を消去しないで! 以上の事を注意して、下書きした小説を読んでみましょう! そして、必要な修正をしよう! 修正まで終わって良くなっていたら、投稿してみよう!


 書かないと決めるのは、一度投稿してみてからでも良くありませんか?

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