宿命を背負った孤独な少年と正義感あふれるお姉さんは巨大な陰謀と対峙する
- ★★★ Excellent!!!
幼少期、とある男に魔法をかけられ視力を封じられた少年ルクス。
10年間、家族のお荷物として悲しみの中に生きてきた彼の人生が、ある日唐突に変化する。
村が瘴気に覆われ、魔物の大群に蹂躙されたのだ。
そして、彼の視界が戻る――大いなる力と共に。
住む場所を追われたルクスは、彼を守る正義感に突き動かされた若い女性ミーナと共に、自分に魔法をかけた男を探し出し、その理由を知るために旅立つのだった。
――というのが、できる限りネタバレを排除したあらすじです!
お分かりいただけるように、色々と謎が散りばめられています。
小さな村で過ごしてきたルクスには、誰がこの世界を統治し権力を握っているのか、そうした構造もよくわかりません。
一緒に旅することになる心優しいお姉さんミーナとて、多少ましなくらいで陰謀なんて知る由もない。
一体何が隠されているのか? ルクスがなぜ選ばれてしまったのか? それを知りたくて、先へ先へと読み進めてしまいます。
家族から疎んじられていたために自分に価値を認められないルクスに対し、何ごともあきらめないミーナはよきパートナーと言えるでしょう。といってもミーナは保護者目線で、恋愛に発展するような仲ではありません。
ミーナと心を通わせるうちに少しずつ変化してゆくルクスを見るのも楽しいはずです。
彼の中にはどんな力が封じられているのか、そして世界の陰謀は? ぜひお読みになって確かめてください!