※この小説は汚れた大人の心を浄化させてしまいます(笑)。
元々、感情の機微を繊細に捉える事に長けた筆者様ですが、今作ではその瑞々しいピュアな想いが、大切に、大切に、余すところなく優しく綴られています。
あやふやでわからない
不確かだけど感じる
側にいるのに掴めない
そんな想いを見つけた時に、心が勘違いする事なく、真っすぐで、温かく、変わらずに、何度も、何度も、優しく語り続ける気持ち。
ずっと読んでいたい、僕はそう思いました。
大事な事を見失わず、他の誰にもつなげない、二人だけの絆。積み重ねた思い出、小さく、とても繊細な心。前に進んで行った、進む事が出来た。手探りの優しさが嬉しかった。
もうこれ以上がないというくらいに、僕の心は揺さぶられて、決して記憶から失くせない物語となりました。
だからお勧め致します。
このレビューで語った事以上に、あなたの心に響く物語を( ;∀;)
幼馴染の二人が恋人になるまでを描いた? いや、恋人になるとはどんなことなのかを模索する青春物語です。
まるで水彩画で描かれたスケッチのように、やわらかく清らかな世界が展開していきます。
ヒロインは過去に傷ついたことのある少女。
主人公はふつうの男子高校生――と思いきや、とんでもなく心が広い、めちゃくちゃ優しいヒーローでした!
恋愛における思いやりとはどんな行動なのか?
一生懸命、気を回しているつもりなのに「あなたには優しさが足りない」などと言われてパニックになったことのある男にとっても、勉強になる短編だと思います。
理想のヒーローについて学びたい人にお勧めのラブストーリーです!