truthypanion～トラシパニオン～

　ある研究施設で目を覚ました記憶のない少女が外に出ると、外は一面『砂に覆われた世界』だった。飲み水もなく食料もなく、ただあてもなくやみくもに歩き続けた少女は、限界が来て膝をついてしまう。そこで、少女は思った。

『どうして私は生きているのだろう』と――。

　のどが渇き、それを潤すために水を探す。それは分かる。でも――。どうしてそこまでして生きようとするのか。それは、自分にも分らなかった。だが、少女は感じていた。自分には『生きる意味』があることを。そして少女は歩き続けた。

　しかし、少女にも限界がある。そして、少女は崩れるようにして倒れてしまった。それからどれぐらいたっただろうか。先ほどまでとは違う感覚。誰かの声が耳に届いた。そこで、目を開けると目の前には三人組の旅人がいた。

　そして、…続きを読む