シビアに描かれたノブリス・オブリージュ

まず特筆すべきは、生き馬の目を抜かんばかりの貴族社会。
それがリアルに、そして丹念に描かれていることに驚愕するでしょう。

そして、そういった貴族社会があるからこそ、主役たるユリアーネの姿は颯爽と輝くのです。
それでも尚、陰謀渦巻く貴族社会は生まれながらに卓越した知識を持ったユリアーネを幾たびも挫折、あるいは発見に導くのですが、そのたびに世界は色づいてゆきます。

そしてユリアーネが持っていた知識は、国を長年苛んでいた陰謀へと彼女を誘うのですが……

とにかく構成が上手い。読みやすい。と言うことでお勧めです。