あとがき

 子供の頃からSF好きで、古典から日本の作品、もちろん映画やアニメーション作品にも触れてきました。そんな中で、「はてさて?宇宙にこの大きなものをぶち上げるエネルギー量はどうなってるの?環境負荷は大丈夫なの?費用は?」あるいは、「このデザインだと自重で潰れるんじゃないの?(某宇宙エレベータ物アニメ)」とか、好き勝手にいらぬ心配をする子供でした。すみません。m(_ _)m

 因みに、はやぶさ2の場合で、機体開発に160億円前後、H2Aロケット打ち上げに100億円ほどかかっているらしく、往復間の監視体制まで含めると総額で最低でも260億円、もしかしたら300億円位いっているのではないかと思うのです。それで、持って来れたのが塵な訳なので(ばかにしているわけではないのでくれぐれ誤解しないでくださいね!)、では小惑星をまるっと地球近辺まで輸送するとなると、どのくらいお金がかかるのでしょう。はい、計算できません。なぜなら小惑星の大きさもまちまちだからです。(と逃げる)(^^)

 いずれにせよ、

・安価、且つ、低環境負荷で地球を脱出しない限り、資源を月に頼ろうが小惑星に頼ろうが、SFの世界なんて夢のまた夢、話になりません!

・ロケットは良いから早く宇宙エレベータ開発しようよ!

そんな気持ちで書いたのがこの小説です。(^^)

 実のところ、建築会社がプランを考えていたり、宇宙エレベータ協会があったりと、

https://www.jsea.jp/


この分野の研究では日本は先進国なのですね。期待に胸が膨らみます。私が生きている間に実現してほしいものです。

 宇宙エレベータ物SFと言えば、アーサー・C・クラーク氏の『楽園の泉』が有名なのですが、今回の小説を書くに当たって、一切読みませんでした。なぜなら、そうすると私が書く必要がなくなるからです。(^^;『楽園の泉』はそれくらい、宇宙エレベータ建設にまつわる問題点を何から何まで網羅しているらしいです。ですので、PROJECT BABELを通して宇宙エレベータに興味を持たれた方は、是非、同作を読んでみてくださいね。私もPROJECT BABELを書き終えたので、ようやく読むことができます。2022年年末までにじっくり読ませていただきます。とても楽しみです。(^^)

 末尾ではありますが、PROJECT BABELを最後までお読み下さった皆様、ありがとうございます。応援いただいた「お言葉」、「★」等、全て、今後の創作活動に生かしてまいる所存です。

 皆様との再会を心よりお待ちしております。m(_ _)m


 最後に一つだけ、私の脳内実験に拠ると、PROJECT BABELに描かれた方式だと失敗します。夢を壊してしまってすみません。m(_ _)m

 だからこそ、素材化学から物理学から何から何まで総動員して、近い未来に宇宙エレベータを完成させてください。若い研究者の皆さん、どうぞよろしくお願いいたします。

2022年11月8日皆既月食と天王星蝕のさ中に。

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PROJECT BABEL 北澤有司 @ugwordsworld

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