【赤ずきん】の場合


 むかし むかーし。

 赤ずきんはお婆さんのお見舞いに行きました。


 そこに、悪いニホンオオカミがやってきました。

「お花を摘んで行ったら?」


「もしもし、動物保護団体ですか?絶滅危惧種を発見したので保護をお願いします」


 赤ずきんは冷静にスマホを使い、連絡しました。


 そして、ニホンオオカミを赤ずきんで捕まえます。おばあさんがくれた物ですが仕方ないです。


 無事、ニホンオオカミは保護されました。これであと少しは長生きできるでしょう。


 女の子は、遅れを取り戻すかの如く、お婆さんの家に行きました。


 家に着くと、お婆さんはベットでスヤスヤと眠っていました。


 お婆さんが起きたので女の子は気になっていたことを聞きました。


「お婆さんの家は、なんでこんなに荒らされているの?」


 お婆さんは答えます。


「それはね。お前にやる赤ずきんを急いで作っていたからだよ」


 そう言ってお婆さんは、ピカピカの赤ずきんをくれました。


「前のやつは、ニホンオオカミのために使ってしまったと保護団体の人に電話で聞いたからね。急いで作ったのさ」


「ありがとう!」


 赤ずきんはとても、喜びました。

 そして、お婆さんの病気もただの勘違いだと判明し、赤ずきんは、お婆さんと楽しい時間を過ごしましたとさ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る